用語集「携帯電話」

電話は1876年にグラハム・ベルが発明して以来、街角や仕事場、自宅に至るまで、様々なところに設置され、通信手段として世界中に普及し、発展してきた。移動中に通話ができるものとしては、自動車電話がかつて登場したが、価格や使い勝手などの問題で、大企業の重役、政界や暴力団の大物など、地位も金もあるアッパー階層が使う程度で、一般に広く普及するには至らなかった。他にショルダーフォンというバッグのように肩にかけて持ち歩くものも登場したが、こちらは一部のビジネスマンなどが使用するにとどまった。

しかし1990年代に入り「携帯電話」が登場すると、小型で軽量なボディや比較的廉価な料金体系などから急激に普及していき、わずか十数年の間にめざましく契約数を伸ばした。それに伴い端末も強化され、Eメール・インターネット接続・カメラなど、パソコンと同様の機能を多く持つようになった。かくして、こうした多機能性・利便性により「携帯電話」から得られる出会いは飛躍的に拡大する。写メで撮った写真をサイトに載せたり、場所や時間を選ばずに即レス、即会いが可能、といったメリットがあるため、「携帯電話」の普及・発展に比例して出会い系サイトの利用者の数・幅も広がっていった。

また、「スター・ビーチ」など、「携帯電話専用」のものや、「携帯電話」とパソコンの両方に対応したサイト、携帯電話に対応しているSNSもある。このように、現在「携帯電話」は知人友人同士をつなぐだけでなく、見知らぬ人同士の出会いまでも生み出している。

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